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セキュリティ対策 脅威トレンド

2026.07.01

AI時代の最適解。
攻撃を成立させない
「要塞化」というアプローチ

 「フロンティアAIが変えるサイバー脅威と次世代の防御戦略」を全3回にわたってお送りします。「Claude Mythos」に代表される最新のフロンティアAIが、サイバーセキュリティの世界にどのようなパラダイムシフトをもたらすのか、そして企業はそれにどう立ち向かうべきかを紐解いていきます。

 第3回(最終回)は、「未知のAI脅威に対する具体的な解決策」をご提示。従来の「検知」から「要塞化(Hardening)」へと発想を転換するAppGuardの仕組みと、現場の情シス担当者が本当に求めている「やられない(未然防止)」について解説します。

<他の回はこちら>

 第1回 AIがサイバー攻撃を自律化 Claude Mythosがもたらす パラダイムシフト
 第2回 世界の動向と現場の悲鳴。 従来型セキュリティ 「検知と対処」の限界
 第3回 AI時代の最適解。 攻撃を成立させない 「要塞化」というアプローチ

 

目次

 

 

 


1. AI時代のサイバー防御に必要な「新たな要素」とは?

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 前回(第2回)では、人間を凌駕する速度で自動攻撃を行う「Claude Mythos」のようなフロンティアAIに対し、インシデントの発生を前提とした「検知と対処(EDR)」のアプローチが限界を迎えつつあることを解説しました。

 システムを守る上での究極の目標は、インシデント発生後に慌てて対処することではなく、そもそも「やられないこと(インシデントの未然防止)」です。AIによる未知の脅威を、高コストかつ手遅れになりやすい検知・対処のフェーズに持ち込ませないためには、防御の考え方を根本から変える必要があります。

 エンドポイントセキュリティの歴史は、「壁を作って防ぐ」第1世代(EPP/アンチウイルス)、「入った泥棒(脅威)を即座に捕まえる」第2世代(EDR)へと進化してきました。そしてAI時代に突入した現在、市場は「泥棒が狙う隙自体を消す」という第3世代の「先制防御(Preemptive Security)」へと大きくシフトしつつあります。この第3世代の防御を実現する革新的なアプローチが、システム環境の「要塞化(Hardening)」です。

 

 

 


2. 泥棒を追い出すのではなく、家を作り変える「要塞化」

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 要塞化とは一体どのような概念なのでしょうか。建物の防犯対策に例えてみましょう。

 従来のセキュリティ(EDRなど)は、建物に設置された「高性能な防犯システム」です。泥棒が侵入したり怪しい動きをした際に、センサーが検知して警報を鳴らしたり、泥棒を追い出したりします。しかし、この仕組みは、泥棒(AIエージェント)に防犯システム自体を無効化されてしまえば、警報すら鳴らすことができません。

 一方、要塞化の考え方は、「建物の中で『許可された人』だけが、『許可された場所』で、『許可された作業』だけを行えるように、物理的に建物の構造を作り変えてしまう」というものです。

 これを実現するのが「AppGuard」です。AppGuardは、OSの中枢である「カーネル空間」にインターセプター(制御機構)を配置しています。これにより、攻撃の良し悪しを過去のデータから判断するのではなく、「Windows OSの設計思想に則して、システムが本来あるべき正常な状態を定義し、そこから逸脱する命令は一切許さない」という究極のルールを強制します。

 この要塞化された環境下では、たとえ相手が超高速で自律行動するAIエージェントであっても、「許可されていないことは何もできない」のです。

 

 

 


3. 正規ツールを悪用するランサムウェア攻撃も無力化

 AppGuardの強みは、実際の最新の攻撃手法を見るとより鮮明になります。

 近年の高度な攻撃者は、セキュリティ製品に検知されやすい独自のマルウェアファイルを使うことを避け、Windows OSに標準装備されている正規ツール(CMDやPowerShellなど)を悪用する「環境寄生型」の攻撃が主流となっています。システム管理者も日常的に使用するツールであるため、従来のセキュリティ製品では「管理者の正当な業務なのか、攻撃者による悪用なのか」を瞬時に見分けることが困難だからです。

 例えば、「Qilin」と呼ばれるランサムウェアグループによる実際の攻撃手順では、何らかの方法方で入手した正規の認証情報を使ってVPN経由で侵入し、そこからRDP(リモートデスクトップ)や管理ツールを悪用して社内ネットワークを横展開します。そして、データの持ち出し(二重脅迫の準備)を行った後、最終的にファイルの暗号化やバックアップの削除を実行します。

 AppGuardは、これら一連の攻撃プロセスにおける「悪意のある振る舞い」を探すのではなく、侵入者がPowerShellやWMICなどの正規ツールを悪用して「本来触るべきではない重要なシステム領域やメモリへアクセスしようとする行為」そのものをカーネルレベルで即座に遮断します。結果として、攻撃者がどれだけ巧妙に正規ツールを操ろうとも、認証情報の抜き取りや、権限の昇格、データの暗号化といった「攻撃者の最終的な目的」を確実に阻止(無力化)できるのです。

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4. 「やられたくない!」担当者の本音に応えるAppGuard

 AIがサイバー攻撃を一般化し、高度な攻撃が「日常」となる時代において、防御側は圧倒的に不利な戦いを強いられています。終わりの見えない脆弱性のパッチ検証地獄に追われ、深夜や休日を問わず鳴り響くEDRのアラートに神経をすり減らしている情シス担当者の方も多いのではないでしょうか。

 現場の担当者の本当の願いは、「インシデントに素早く対応して復旧すること」ではなく、「やられたくない!!」という切実な思いに尽きるはずです。

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 AppGuardが提供する「要塞化」は、まさにこの願いに応えるソリューションです。未知の攻撃による侵入を許したとしても、システムを破壊される前に物理的・論理的に無害化することで、被害を未然に防ぎます。これにより、担当者は焦って脆弱性修正を行う必要がなくなり、本来の業務に集中するための時間的猶予(タイムアドバンテージ)を得ることができるのです。

 AIによる未知の脅威が迫る今こそ、「検知・対処」のイタチごっこから抜け出し、システムを根底から要塞化するAppGuardで、ビジネスの継続性を確固たるものにしませんか?

 

 

 

 


5.まとめ

 「フロンティアAIが変えるサイバー脅威と次世代の防御戦略」を3回にわたって解説しました。目まぐるしく状況が変わる現在においては、今までと同じ守り方には課題が残り続けます。

 過去2回の投稿も含め、フロンティアAI時代の到来に対し、自組織の何が課題で何をしなければいけないか、考え始めるきっかけとなれば幸いです。

 

<他の回はこちら>

 第1回 AIがサイバー攻撃を自律化 Claude Mythosがもたらす パラダイムシフト
 第2回 世界の動向と現場の悲鳴。 従来型セキュリティ 「検知と対処」の限界
 第3回 AI時代の最適解。 攻撃を成立させない 「要塞化」というアプローチ

 

 弊社では、AIの悪用によるサイバー攻撃対策の一つとして、弊社のAppGuardはアンチウイルスやアンチマルウェア、EDR製品と並行運用可能な、独自技術を用いた防御アプローチをご提案可能です。EDR・アンチマルウェア・ホワイトリスト型セキュリティとは異なり、PCやサーバを「要塞化」することで未知の脅威や環境寄生型攻撃を無効化し、攻撃が成功するリスクを低減します。

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株式会社AppGuard|執筆:AppGuard セキュリティアドバイザー

※株式会社Blue Planet-worksは「株式会社AppGuard」へ社名変更いたしました。また、2026年4月1日より「AppGuard Enterprise」および「AppGuard Small Business Edition」は「AppGuard Workstation」へ統合・名称変更いたしました。